レコードに針を落とす前にすることがある。
それはアームの調整です。
具体的にはゼロバランスをとって針圧調整となる。
私は最初このゼロバランスというのがよくわからなかった。
教えてくれる人もいなかったので自分の解釈で何とかしたんですけど(笑)
後でいろいろ調べたら実は合っていたんで簡単なもんです。
手順を写真で追っていきましょう。
とりあえずウェイトと回してヘッドシェルの方が浮き上がる状態にします。
この時、インサイドフォース・キャンセラーをゼロにしておきます。
次はアームが水平になるようにウェイトを回します。
水平になったらウェイトに付いている目盛りリングを「0」の表示になるようにします。
この時は目盛りリングだけを回します。ウェイトも一緒に回さないよう注意です。
一気に針圧まで調整しましょう。
針圧が2.0gだとしたら「2.0」のところまでウェイトと目盛りリングを一緒に回します。
これでほぼ針圧2.0gです。
インサイドフォース・キャンセラーを「2.0」のところに合わせましょう。
実際に針圧を計ってみると
「2.01g」でした。100分の1の誤差でした。
たまたまこのくらいの誤差だったのですが
実際にはもうちょっと大きい誤差になるはずです。
ですが、実用にはまったく問題のないくらいの誤差です。
誤差が気になるようならば針圧計を使う必要があります。
安いアナログ天秤型で3000円、デジタル型で12000円くらいからが実売でしょう。
私が使っているのは市販のものを模した自作品です。
デジタルはかりを買って、上にアルミを加工したものを乗せただけです。
4500円くらいで作れました。手間はかかるけどお金はかからないです。
細かくいくとまだしなくちゃいけない事はあるんです。
ラテラルバランスの確認、オーバーハング調整、アームの高さ調整があります。
ラテラルバランスはプレイヤーの水平がとれていれば問題ないですし
オーバーハングはあまり気にしないでいいでしょう。
レコードを聴いて、内周であまりにも音が歪むようでしたら調整の必要があります。
アームの高さ調整の仕方はそれぞれのプレイヤーで違うので省きます。
レコード盤のカッテング時録音針の実効垂直録音角度は15度に設定されているので針を落とした時に水平よりウェイトの方が少し上がっているくらいが正しいのかな。
丈夫な台に置いて、水平をとってアームの調整をする。
こんな感じが良い音で聴く手順です。
よくわからない単語があったら
ググれば出てきますので調べてね。